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2010/05/21

時言 今こそ歴史に学ぼう

 グローバル化の進捗に伴い、リーマンショックで示されたように、私たちの暮らしは巨大な市場の動向に翻弄される。あるいは米アップル社の新型携帯端末「ipad」に見るように、様々な情報やサービスをウエブ経由で活用するネット環境が活性化しており、私たちにとっての新たなメディア(媒体)となりつつある。これは「私」から発するのではなく、客体である向こうの環境からやって来る。あるいは「考えるのは環境である」という「客体の優位性」、換言すれば「主体の死」という考え方である。これ等は〇(ゼロ)年代という時代の潮流とされるが、どれも巨大な収奪のシステムであるのである▼先日現場の教職員と話していたら「今や、98年代以前の解放教育、疎外からの自己回復をめざす、社会的立場の自覚的認識の確立という思想は、時代遅れとする思いが広がっている」と聞かされた。時代の潮流とはいえ、これでは何等解決策も、時代への突破口も見出せまい▼被差別・被収奪の位置からの自己回復を図る闘い。これこそ自由と自立の契機であることは普遍的な真実である。それを古いとして貶めることは、差別・収奪へ加担することとなり、自己疎外への埋没そのものである▼かつてガリレオ・ガリレイは「一つひとつの天体を調べてみたら・・・」という唯物的発想から、天動説の誤りを指摘できたのである▼今こそ歴史の教える通り、個々としての実存からの出発、被差別・被収奪の現実から学ぶことが、強く求められている。 
       安保 英賢
Olive Diary DX Ver1.0

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