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【3月号】翼
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2007/03/13
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翼
いくら暖冬といっても、まだまだ寒い日もあるだろうと思っているうちに、春がやってきた。昨年は雪が多かったこともあり、特に今年は暖かく感じる。
3.4月は別れと出会いの時である。特に学校では、卒業式、入学式のシーズンだ。国旗・国歌法、そして学習指導要領を楯に、教委や各校長は「日の丸・君が代」の強制に必至になっている。
この所「日の丸・君が代」の強制について、裁判所が興味ある判決を示している。昨年9月東京地裁は、第一審での判断とはいえ、実に明快に「思想及び良心の自由を保障した憲法19条違反」また、「教育への不当介入を禁じた教育基本法第10条違反」とした判決を示した。すっきりとしたいい判決だ。
一方、2月27日、他の裁判で最高裁は「入学式での君が代のピアノ伴奏命令は、思想・良心の自由を侵害しない」として、職務命令を合憲と判断した。「日の丸・君が代」の強制をめぐる初の最高裁の判決で、他の裁判への影響が心配だ。
しかし、5人の裁判官のうち1人は、「伴奏命令と思想・良心の自由の関係を慎重に検討すべき」として、反対意見を述べている事実は大変に重い。最高裁でも判断が分かれることを、強制しているということだ。
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